頭皮が薄くなってくるとつい抜け毛をチェックしてしまいますよね。
そしてよくみるとなんか白いものがついていたり、はたまた何もついていなかったり、そもそも毛根がどっちかわからなかったり。
そんな抜けた毛の疑問を解決し、少しでも理想的な頭皮環境にしていきましょう！
毛根で頭皮の健康がわかる！白い塊の正体はこれだ！
髪の毛は、毎日100本程度生え変わっています。100本程抜ける代わりに100本程生えてくる、そのため維持できます。これを毛周期(ヘアサイクル)といいますが、毛周期は大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」に分けることができます。
このバランスが崩れる(主に成長期が短くなる)と薄毛が進行してしまいます。薄毛になる原因には様々ありますが、頭皮環境が悪いことももちろん薄毛の原因！そのため健康的な頭皮にすることは非常に重要となります。
頭皮環境を簡単に確認する方法として抜け毛のチェックがあります。なんだか最近薄くなったな、抜け毛が多いなぁと感じているなら一度チェックしてみましょう！
毛根の構造
自分の抜け毛チェックの前に毛根の構造を知っておきましょう。
健康な抜け毛だと毛根下部に、丸みを帯びた毛球という部分を確認する事ができます。抜け毛の先端には毛母細胞があり、ここが分裂を繰り返すことによっての髪の毛は伸びていきます。
ちなみに図では毛乳頭が先端にきていますが、ここは毛細血管とつながっており通常抜け毛にはついていません。毛乳頭の役割は毛細血管から栄養素を受け取り、毛母細胞に指令を与える役割をしています。これにより、髪は成長と脱毛をバランスよく行い、健康的な髪をキープするかとができます。
絵のように黒くないんだけど！
私の毛球白い！なんて心配している方大丈夫です！むしろそれは健康な証となります。
成長期の髪の毛は毛母細胞のすぐ隣にあるメラノサイトからメラニン色素を受け取り、白い毛に色(日本人なら多くが黒色)が着きます。
しかし、毛根が寿命に近づいてくると栄養の吸収がとまり分裂が弱まります。メラニンの吸収も止まるため抜け毛の根本は白色になります。
つまり、先端が白い抜け毛は途中で抜けることなくしっかり最後まで伸びたことを意味します。正常の抜け毛といえます。
むしろ真っ黒だった場合は成長途中で抜けた毛や切れてしまった毛であり、脱毛が進行していたり、髪が傷んでいる可能性があり危険な抜け毛と思われます。
抜け毛に白い塊がついている場合
白い塊と言っても真っ白な場合と、半透明な場合があります。
真っ白な塊の場合
真っ白な場合は皮脂汚れである可能性が高く、洗浄方法を見直す必要があります。皮脂汚れが多いと髪の成長を阻害し、抜け毛や白髪の原因となります。
半透明な場合
もし半透明なものがついている場合、それは皮脂汚れではなく毛根鞘となります。
毛根鞘とは、毛根の周りを囲む半透明の固形物であり、髪の毛と頭皮を固定する役割を担っています。
健康的な頭皮であっても抜ける際に毛根鞘も一緒に取れる場合があります。そのため抜け毛に毛根鞘がついていたとしても特に気にする必要はありません。
ヒゲが生えている！
毛球の丸まった先からヒゲがニョロっと生えていた場合、異常脱毛となります。これはヘアサイクルの途中で抜けてしまった脱毛であることを意味します。
髪は何万本もあるため、たまたま一本抜け毛の中から出てくる場合があります。それなら特に気にする必要はありませんが何本も見つかるならしっかり対策をとりましょう。
シャンプーを適切にできているのか確認を行ってください。また血行がよくなるようにマッサージや育毛剤の使用を試してみましょう。
毛球が小さい
毛球が小さい場合も、危険信号となります。定着しづらいため抜けやすくなります。しっかり栄養素がいきわたっていないため、痩せ細ってしまっている状態となります。そのため上記で説明したようなヒゲが生えている場合もあります。
こちらについてもしっかりヘアケアを実施しましょう。
抜け毛の状態まとめ
抜け毛の先っぽを確認する事で頭皮の健康状態を把握することができます。
何か先端についているようでしたら皮脂や毛根鞘なのかあるいはフケなのか確認しましょう。また毛球の大きさや形をみることでも健康かある程度確認できます。あまりにも問題がありそうな毛髪が見つかるようでしたらヘアケアをしっかり実施しましょう。