男性ホルモンには数種類存在していますが、その主要がテストステロンとなります。
テストステロンが5αリダクターゼと結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)となり、このDHTが、脱毛を促進させます。
テストステロンは女性にも含まれていますが、その量は男性の20分の1程度であり、DHTに関しては4分の1程度です。そのため女性が禿げてしまう原因として、DHT以外が要因となっている場合が多いです。
女性で薄毛になってしまう主な原因として、加齢、ホルモンバランスの乱れ(女性ホルモンの減少)、産後の抜け毛、ストレスがあげられます。もし女性で薄毛で悩まれているようでしたらこれらの原因をまずは疑ってみましょう。
ジヒドロテストステロンの作用や発生抑制方法を知ろう!
毛髪になる細胞(毛母細胞)が分裂することで、髪の毛は生えてきます。
しかし、DHTはこの分裂を阻害、その結果、産毛にしかならずそのまま抜けてしまいます。
ジヒドロテストステロンは本来は必要
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンが減ってくるとそれを補助するために生成されると言われています。男性ホルモンは筋肉や精子を作るうえでなくてはならないものです。それを補うためにジヒドロテストステロンは存在しています。
しかし、厄介なことにジヒドロテストステロンにより脱毛や皮脂の分泌、体毛増加、前立腺肥大が引き起こされてしまいます。
そのため、加齢とともに男性ホルモンがへってしまうため、DHTにより脱毛も引き起こされる可能性があります。
ジヒドロテストステロンを増やさない
薄毛を防ぐためには、DHTを増やさないことが必要です。
そのためにも、栄養と適度な運動が必要となってきます。
栄養
主に亜鉛を含む食べ物を摂取しましょう。
亜鉛は、5αリダクターゼの発生を抑制する効果があり、これによりDHTの生成を防ぐことができます。
亜鉛が豊富な食べ物例
牡蠣、牛肉、うなぎ、そば、大豆製品など
※もちろん毎日とり続けることは困難ですので、サプリメントで補うのもいいでしょう。
適度な運動
適度な運動により、代謝がよくなります。
汗や排尿によりDHTを体外に出すことが可能となります。
ただし、やりすぎはご法度です。
筋肉の増大は、男性ホルモンの増大につながり、その結果DHTも増えてしまいます。
あくまでも適度な運動を心がけてください。
(ランニングなどの有酸素運動がおすすめとなります)
ストレスにより活性水素が増大し、活性水素によって5αリダクターゼ抑制に欠かせない亜鉛が消費されてしまいます。
またストレスは、自律神経(交感神経)に作用し、それにより男性ホルモンの増加をひきおこされ、DHTも増加します。
つまり、ストレスは、DHTを生成し脱毛を引き起こしやすい状況をうむといえます。ストレスをためないように、しっかりリフレッシュすることを心がけてくださいね。
薄毛を予防するための最適な治療薬
5αリダクターゼには、1型と2型があります。1型は男性の側頭部と後頭部に、2型は男性の頭頂部および前頭部に発生しやすいと言われています。
DHTを抑制するデュタステリド(薬名ザガーロ)は1型および2型5αリダクターゼの働きを阻害するのに対して、フィナステリド(薬名プロペシア)は2型5αリダクターゼの働きを阻害します。
リダクターゼ | 発生場所 | 治療薬名 |
1型 | 側頭部と後頭部 | ザガーロ |
2型 | 頭頂部と前頭部 | ザガーロ
プロペシア |
個人で買って使っている方の中にはもしかして間違えて使っている方がいるかもしれませんね。しっかり最適なものを選びましょう!
ジヒドロテストステロン概要まとめ
ジヒドロテストステロンによりAGAがひきおこされます。AGAに打ち勝つには、ジヒドロテストステロンの発生をいかに抑えるかが決め手となります。
ジヒドロテストステロンを抑える治療薬は効果が高い分、副作用を引き起こす可能性もあります。取り扱いには十分注意し、可能ならAGA専門のクリニックに相談しましょう。