ピディオキシジルは化粧品成分として申請されているため、医薬部外品に配合する事はできません。
化粧品のみに配合することができる新成分としてキャピキシルが有名ですよね。キャピキシル元々化粧品会社が開発した成分であり、そのため販売戦略的にすぐに売り出したいことから、化粧品で申請された経緯があります。
キャピキシルはAGAクリニックでも実際に治療に用いられており、臨床試験でも確かな効果が証明されている成分であるにも関わらず、化粧品にしか配合できないのは上記のような経緯があるためです。
それに対してピディオキシジルですが、そもそも十分なデータが今のところなく、またAGAクリニックで治療に用いられるという事もありません。そのため医薬部外品に配合することができず、化粧品止まりとなっています。
このように同じ化粧品適用成分ですが背景が全然違いますし、まだピディオキシジルは不確かな点が多いということを念頭にいれておきましょう!
ピディオキシジルの効果や位置づけを正しく理解しよう!
ピディオキシジルは上記で説明したように医薬部外品に配合することができないため「有効成分」が配合されていない化粧品にしか配合できません。有効成分とは、厚労省が効果があると認可した成分かつ配合量も守られているものを指します。
そのため、ピディオキシジルが配合された育毛剤は存在せず、養毛剤しかないのが現状です。もしピディオキシジルが配合されたヘアケア製品を使いたいのなら養毛剤をご利用下さい。
これらの中で最もおすすめはTHE SCALP 5.0Cとなります。ピディオキシジルが配合されており、またその他の成分も優れた製品を利用したいという方はTHE SCALP 5.0Cをご利用下さい。
ピディオキシジルの働き
ピディオキシジルはよくミノキシジル(医薬品)と比較されます。その理由として以下のように類似構造をもつためとなります。
ピペリジン骨格(ミノキシジル)であるかピロリジン骨格(ピディオキシジル)でたるかの違いしかありません。
しかし構造が少し違うだけで、安定性や溶解性など多くの性質が変化します。以下にミノキシジルとピディオキシジルの効果を比較しています。
ミノキシジルの効果
血管拡張作用があり、頭皮の血流が改善され、頭皮に栄養が行き届き発毛効果を発揮する。また細胞増殖因子の発生を促進し、さらに毛母細胞の成長期間を延ばす効果が期待される。ただし経皮吸収率(浸透性)が悪く効果発揮しない場合もある。血管拡張作用により様々な副作用(頭痛、吐き気、炎症、フケ、かゆみなど)が生じるケースあり。
ピディオキシジルの効果
血管拡張作用がないが、繊維芽細胞に働きかけ肌にハリや柔軟性を与えてくれる。また、ミノキシジル同様に毛母細胞の成長期間を延ばす効果が期待される。頭皮を経皮吸収率がいため、ミノキシジルに比べ効果を発揮しやすいが、血管拡張作用がないため栄養を頭皮に送り込む力は弱い。しかし、血管拡張作用がないためそれに伴う上記副作用が起こらないメリットがある。
このようにピディオキシジルは、ミノキシジルと似た効果を発揮する一方で副作用を起こさないというメリットがあります。
どうしてピディオキシジルは出回らない?
このように、ミノキシジルと似た効果を発揮する一方で副作用を起こさないにも関わらず、ピディオキシジルはAGAクリニックで用いられていません。
その理由としてまだ臨床データが少ない点、また価格もミノキシジルよりも高額となっています。
ピディオキシジルまとめ
ピディオキシジルは化粧品にのみ適用できる成分であり、いくつかの養毛剤に配合されています。効果としてミノキシジルと似た効果を発揮するにも関わらず、副作用が生じないメリットがあります。しかし、臨床試験データがまだ少なく、AGAクリニックで治療にまだ用いられていません。
ピディオキシジルが配合された製品を選びたいという方は、THE SCALP 5.0C、フィンジア、ボストンから選ぶことになりますが、まだピディオキシジルは不確かな点が多いため必ず他成分を確認するようにして下さい。