リデンシルは医薬部外品および化粧品に適用できる成分であり、AGAクリニックでも実際に治療に用いられています。
効果として、頭皮の毛包幹細胞と毛乳頭内の線維芽細胞に作用し、毛髪の成長を促進することが期待されています。
簡単にまとめるとリデンシルは上記の内容となりますが、実はリデンシルに関して誤解されている箇所も多く、この記事ではより詳しくリデンシルがどういったものなのか紹介していきます。
リデンシルは有効成分ではない!?効果や位置づけを正しく理解しよう!
リデンシルは医薬部外品に配合されているため「有効成分」だと思われている方がいらっしゃいますが実はそうではありません。
有効成分とは、厚労省が効果があると認可した成分かつ配合量も守られているものを指します。
この条件を満たしたものだけが、有効成分とうたうことができ、商品に記載される成分一覧に「有効成分」または「*」などの目印をつけることができます。
しかし、リデンシルを配合している育毛剤は全て、新有効成分含有医薬部外品ではなく、新添加物含有医薬部外品として申請されており、つまりリデンシルは有効成分として申請されていません。
(新添加物含有医薬品ですと必要なデータ等も少なく済むため)
そのためリデンシルは成分一覧中では「有効成分」ではなく「その他の成分」に記載されます。
その他の成分にもリデンシルの記載がない
そもそもリデンシルとは、以下の成分が混ざり合ったものをリデンシルと呼んでおり、記載の仕方も育毛剤(医薬部外品)と養毛剤(化粧品)で異なっています。(開発はインデュケム社)
育毛剤のリデンシルの成分表示
濃グリセリン
ピロ亜硫酸ナトリウム
グリシン
マツエキス
塩化亜鉛
チャエキス(1)
養毛剤のリデンシルの成分表示
グリセリン
ピロ亜硫酸Na
グリシン
塩化亜鉛
セイヨウアカマツ球果エキス
チャ葉エキス
これらの内、特にDHQG(ジヒドロケルセチングルコシド:マツ由来成分)とEGCG2(没食子酸エピガロカテキングルコシド:緑茶由来成分)が重要な役割を担っています。
DHQGとEGCG2の働き
2つの働きを簡単に説明します。
DHQGの効果
バルジ領域の幹細胞を刺激し、それにより毛髪の成長に必要な成長因子がつくられ、毛乳頭細胞の分裂を促進させます。つまり発毛と育毛の効果が期待されます。
EGCG2の効果
頭皮の炎症を抑え、また抗酸化作用により頭皮の老化を防いでくれます。これにより脱毛防止が期待されます。
このようにしてリデンシルは、発毛・育毛が期待できる成分として高く評価されており、臨床試験も行われ、その有効性が証明されています。
リデンシルが用いられている育毛剤・養毛剤
リデンシルは育毛剤(医薬部外品)と養毛剤(医薬品)の両方に適用することができます。
リデンシルが用いられている育毛剤として以下に代表的なものを紹介します。
・プランテルEX
・リデン
・THE SCALP 5.0C
・バイタルウェーブ
・Deeper3D
これらのうち、おすすめは育毛剤ではプランテルEX(リデンシル以外の成分も優れており、技術も高い)、養毛剤ではTHE SCALP 5.0C(高い効果が期待できる新成分が多い)となります。
育毛剤のメリットは、厚労省が効果があると認めた成分および規定量が必ず配合されています。養毛剤ですと新成分が適用されているケースが多く(医薬部外品に比べ化粧品は短期で認可されやすく市場にすぐだせるため)、また配合量に制限がないといったメリットがあります。
両方とも穏やかに効果があり、副作用等のリスクは低いですので安心してご利用ください。
このように、必ずしも医薬部外品と化粧品を比べた場合医薬部外品のほうが効果があるというわけではないことを理解しておきましょう。
リデンシルまとめ
リデンシルは医薬部外品・化粧品に適用でき、発毛・育毛効果が期待されている新成分となります。臨床試験においても安全性・効果について証明されており、実際にAGAクリニックでも治療に用いられています。
そのため育毛剤や養毛剤にリデンシルが配合されたものがいくつか市場に出ています。
リデンシルは発毛・育毛促進を司る司令塔であるバルジ領域に働きかける成分です。これまでバルジ領域に効果的に作用させる成分というものはありませんでしたので、今までの育毛剤・養毛剤で効果がなかったという人でも、リデンシルが配合された育毛剤・養毛剤で改善が期待できるかもしれません。