ヘアケア商品は薬機法上3タイプ(医薬品、医薬部外品、化粧品)に分類されます。以下の表に示す特徴があります。
分類 | 種類 | 薄毛改善 | 副作用 |
医薬品 | 発毛剤 | 高い | 高い |
医薬部外品 | 育毛剤 | 中 | 中 |
化粧品 | 養毛剤 | 低い | 低い |
医薬部外品に該当する育毛剤では副作用は発毛剤ほど強くありません。
例えば成分としてフィナステリドを含む発毛剤の場合、勃起不全や精子の減少が起こる場合があります。元々フィナステリドはジヒドロテストステロンによって引き起こされる前立腺肥大を治療するために開発された経緯があり、そういったことから男性器に影響が少なからずあるといえます。
対して育毛剤の副作用ですが、かゆみやかぶれ、発疹、ふけがあげられます。しかし発症率は低い傾向にあり、さらに無添加物の育毛剤となるとさらに低い確率となります。
養毛剤は確かに副作用の心配はほぼありませんが、ただ思ったような効果が得られるかと言えばそうではありません。あくまでも予防程度であり、脱毛が見違えるほど無くなるということは期待できません。
以上のことから高い効果を発揮しながら、安全に育毛したいと思う方ならまず最初に育毛剤を利用するのがいいでしょう。
育毛剤で髪が減った!?これって副作用?
育毛剤を使っていると初期脱毛というものが起こる場合があります。気づかない人も多いと思いますが、この現象は心配するに当たりません。
初期脱毛に気づいた方の中には、すぐに辞めてしまう方がいますが、継続して使用することをお勧めします。(育毛剤にしろ発毛剤にしろ効果が出るまで、3〜4ヶ月は最低必要です)
初期脱毛はどうして起こる?
ヘアサイクルには成長期、退行期、休止期があります。
男性型脱毛症AGAを発症している方はこのヘアサイクルのうち成長期が非常に短くなっています。成長期が数ヶ月〜1年となってしまい薄毛が進行します。良好な頭皮環境を保てていない方が多く、髪に栄養が行き渡っていない場合が多いです。
育毛剤を利用すると血行が促進し、また髪に栄養が行き渡るようになり毛母細胞が活性化されます。(毛母細胞が細胞分裂を繰り返し角質化(髪)がおこる)
育毛剤により髪の成長が促進され、新しい毛髪が古い毛髪を押し出します。その結果抜け毛が一旦増えたように感じるようになります。これが初期脱毛となります。
これにより、健康的な成長期を有する新しい毛髪に生まれ変わります。
育毛効果が現れる時期
ヘアサイクルをみて頂くと、数ヶ月の休止期を得てから毛髪が抜け、新しい毛髪が生えてくることがわかります。そのため育毛剤を利用してから3~6カ月程度経過し初期脱毛がおこり、健康な毛髪が生えてきます。
育毛剤を数ヶ月使う必要があるのはこのためとなります。
育毛剤による他の副作用が心配!
上述したように育毛剤には、痒み、かぶれ、湿疹(発疹)、フケなどの副作用がでる場合があります。
育毛剤には何種類もの成分や添加剤、またアルコールなどが含有しているため、人によっては上記のような症状が現れてしまいます。
使い続けると頭皮環境をますます悪化させてしまうだけとなりますので、上記のような症状が出た場合は速やかにその育毛剤の利用を停止して下さい。無添加育毛剤の利用や専門医への相談をおすすめします。
育毛剤を利用すると頭皮が熱っぽく感じる場合があります。これは育毛剤により血行が促進されるためです。副作用ではなく悪い影響がでる訳でもありません、むしろしっかり育毛剤が働いている証拠でもありますのでご安心下さい。
ただあまりにも熱っぽく感じるようでしたら一度専門医に診てもらうことをおすすめします。
育毛剤による脱毛まとめ
育毛剤によって脱毛が起こった場合、髪の生まれ変わりが促進されたことによる影響である場合がほとんどです。もし、発疹やかゆみ、フケが増えたなどの副作用が出ていないようでしたら、利用を止める必要はないと考えられます。
育毛剤は副作用が少ないとは言え、様々な成分を含有していますので、利用前に必ず注意事項を読む、ご自身で成分を調べるようにしましょう!