ミノキシジルは医薬品のみに用いることができる成分であり、AGAの治療に高い効果を期待することが知られており、育毛剤関連の成分の中で最も有名な成分ではないでしょうか。
しかし、ミノキシジルには副作用の懸念もあることから処方には注意が必要となります。
ミノキシジルの効果や副作用について理解し、自分の薄毛治療方法に適しているのか考えてみましょう。
ミノキシジルの効果と副作用、血行促進し発毛させよう!
ミノキシジルは、高血圧の薬(血管拡張により血圧を下げる)として開発されたのですが、後に毛が濃くなるという副作用があることがわかり、そこから薄毛の治療として用いられるようになりました。
世界中でAGA治療薬として用いられており、日本ではリアップ、ミノキ、リグロEX5、リノアップに配合されています。
医薬品にのみに配合が許されており、発毛効果があるため発毛剤として売られています。国内で厚労省から発毛効果が認められている唯一の医薬品成分となります。
ミノキシジルの効果として以下があります。
血管拡張作用
血管拡張作用により血流が改善されます。これにより栄養素や酸素が頭皮に運ばれ毛髪の成長を促進してくれます。また脱毛は毛細血管が細く縮むことで毛髪に栄養素が行き渡らなくなり抜けていきますが、毛細血管が拡張されるため脱毛をやわらげることが期待されます。
成長因子分泌促進
ミノキシジルは、髪の成長に必要なタンパク質(成長因子)の分泌を促進させます。促進させる成長因子として以下が知られています。
・FGF-7(ケラチノサイト増殖因子)
・VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
これらの成長因子により毛母細胞が活性化され、髪の毛が生えていきます。毛母細胞が死滅することを防ぐことから、ミノキシジルは髪の成長期を延ばす効果もあると言われています。
フィナステリドやデュタステリドの違い
国内でAGA治療薬として承認されている成分にはミノキシジル以外に、フィナステリドとデュタステリドがあります。
フィナステリドとデュタステリドはどちらも5αリダクターゼの活性を抑制し、脱毛を引き起こす原因ホルモン(DTH)の生成を抑えます。その結果、脱毛を抑制することができます。
対するミノキシジルですが、上記に記載した通り血管拡張効果による血流改善、そして毛母細胞を活性化する成長因子の産出を促します。それにより発毛が期待することができます。
つまり、フィナステリドとデュタステリドは脱毛を防ぐ効果、ミノキシジルは発毛効果が期待されます。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルの副作用としては、以下のようなものが確認されています。
・かぶれ、フケの増加
・熱感
・めまいや頭痛
・低血圧
・手足のむくみ など
また、確定されていませんが、勃起不全等の男性器障害が起こるリスクもあると言われています。
上記のようなリスクがあることから、AGAクリニックを通して処方されることが望ましいといえます。
AGA治療の際、発毛だけでは不足しており、しっかり脱毛も予防しなければ確実な効果はえられません。そのためフィナステリドやデュタステリドの併用が必要となりますが、ミノキシジル以上の副作用リスクがあります。また価格も高くなるため個人で判断し購入することはあまり得策とは言えません。
以上のことからミノキシジルを用いたい場合は、必ず医師の診断を受けることができるクリニックの利用をおすすめします。(市販で購入するよりも低価で入手可能です)
ミノキシジル効果まとめ
ミノキシジルは国内で唯一発毛効果があると厚労省が認めた成分であり、そのため高い効果が期待されます。しかし、その分副作用が起こる可能性も秘めており、使用には注意が必要となります。そのため使用する際はAGAクリニックを経由することをおすすめします。
副作用が怖い、気軽に利用したいという方は、同様の効果をもつ成分(ピディオキシジルなど)が含まれた養毛剤の利用をおすすめします。
また育毛剤や養毛剤には発毛剤に比べ通常様々な成分が配合されています。そのため組み合わせによってミノキシジルと同等以上の効果を期待できる育毛剤もあります。
医薬品とは異なり医薬部外品や化粧品に該当する育毛剤や養毛剤は副作用リスクも低く誰もが安心して利用できます。
薄毛で悩んだ際は、まずは育毛剤か養毛剤をご検討してみてはいかがでしょうか。