毛髪剤には、発毛剤、育毛剤、養毛剤があります。
これらの3つは特徴、効果、副作用とも異なるにも関わらず、ごちゃごちゃになって紹介しているサイトがたくさんあります。
正しく毛髪剤の違いを理解し、自分にあったものを選ぶようにしましょう!
毛髪剤で副作用がないものはない?安全なものはどれ?
毛髪剤は薬機法により以下のように3種類に分類されます。
毛髪剤種 | 効果 | 副作用 | 薬機法 |
発毛剤 | 発毛(毛が生える) | 強い | 医薬品 |
育毛剤 | 脱毛予防・毛髪の健康維持 | 弱い | 医薬部外品 |
養毛剤 | 薄さ予防・毛髪の健康維持 | 極めて弱い | 化粧品 |
毛髪剤はどれも肌に直接塗るものであり、中には非常に敏感な肌の方もいらっしゃいます。そのため万人に副作用を発生しない毛髪剤というものは残念ながら存在しません。
特に発毛剤に関しては、効果が高い分、副作用が強く、使用者のうちの3%~10%程(商品・成分により異なります)に発症すると言われています。
そのため、副作用が心配な方は育毛剤か養毛剤を使うことになりますが、養毛剤は厚生労働省から効果がまだ認められていません。
あくまでも、養毛剤の多くが頭皮を清潔な健康な状態にすることを目的としているため、脱毛を防ぐ効果はほとんどありません。
以上のことから、副作用が起こりにくく、かつ薄毛予防に効果を発揮する毛髪剤を使いたなら育毛剤の利用をおすすめします。
育毛剤の副作用はどんなもの?より起こりにくくするには?
育毛剤の副作用として、かゆみやかぶれ、発疹、ふけなどがあります。
育毛剤は育毛促進や脱毛防止を目的とした成分以外に、吸収を促すための成分など、様々なものが含有されています。そのため非常に敏感肌の人には、いくら発毛剤よりも副作用が少ないといっても、上記のような副作用が出てしまう場合があります。
万が一発症してしまった場合は、直ちに利用するのを辞めて医師に相談する、または他の育毛剤に切り替えましょう!
少しでも副作用の発症を下げたいと考えるようでしたら、無添加・無香料の育毛剤をおすすめします。
育毛とは関係のない成分(香料や防腐剤など)が一切入っていないため、肌に悪影響が出にくく、また使用しても周りに育毛剤を利用していることを知られにくいメリットがあります。
※ちなみに発毛剤の副作用として、勃起不全や精子減少などのリスクがあります。そのため発毛剤を利用したい方は、個人で購入して使いだすよりも、クリニックを受診して自分にあったものを提供してもらうことをおすすめします。
毛髪剤のおすすめは男女で異なる
男性と女性で毛髪剤のおすすめは異なります。もしかしたら男性の毛髪剤の方が効果が高そうだから試してみようかなと考える女性がいらっしゃるかもしれません。
しかし、女性が薄毛になる原因と男性が薄毛になる原因は異なるため、男女とも自分の性別にあった毛髪剤を選定することをおすすめします。
男性の薄毛の主な原因
男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)、遺伝、ストレス、食事・生活習慣
女性の薄毛の主な原因
ホルモンバランスの乱れ、加齢、ストレス
※男性向けフィナステリド系の発毛剤を女性が仮に使った場合、胎児に影響を与える可能性があります。効果が高い発毛剤の場合はなおさら自分の性別にあったものを選ぶようにしてください。どうしても性別が異なるものを使いたい場合は育毛剤や養毛剤の利用をおすすめします。
育毛剤では効果がない人もいる!
育毛剤は副作用が起こりにくいにも関わらず、脱毛予防と育毛効果があります。
しかし、人によっては全く効果がない人もいます。残念ながら以下のような人には効果がありません。
・1か月(短期)で育毛剤をやめる
・AGAの人(ジヒドロテストステロンが原因)
短期間で育毛剤を辞める
髪のライフサイクルは以下のようになっています。
毛髪は数か月の休止期を終えて新しい毛髪が生えてきます。育毛剤は頭皮環境を改善し、新しい毛髪に元気(栄養)を与える効果があります。休止期の間にしっかり栄養を蓄え、頭皮環境が改善することで、新しい元気な毛髪が生えてきます。育毛剤の効果が出るのは数か月先となります。
そのため育毛剤に限らずですが、毛髪剤は数か月使い続けることで初めて意味がありますので、短期で辞めないようにする必要があります。
AGA(ジヒドロテストステロンが原因)
ジヒドロテストステロンとは男性ホルモンの一種であり脱毛を引きおこす原因物質(AGAの原因)となります。発毛剤には、この原因物質を抑えるための成分が含有されているのに対して、育毛剤には含有されていません。そのためいくら育毛剤を使ったとしても、原因がジヒドロテストステロンにある場合、十分な効果を発揮しませんのでご注意ください。
副作用がない毛髪剤おすすめまとめ
人によって効果がある毛髪剤は異なってきます。そのため、自分の目的にあった毛髪剤の選定が必要となります。
全体的に髪が細くなりボリュームが減ってきた、抜け毛が増えてきたと感じる方は、育毛剤をご利用ください。また頭頂部や額の生え際の両方または片方が薄くなってきたという場合はAGAである可能性が高いですので、発毛剤の利用をおすすめします。
性別によりおすすめは異なってきますので、以下自分にあった毛髪剤をご利用ください。